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電子デバイス産業新聞にAEyeの非自動車向けLiDAR 「4Sight M」についての記事が掲載されました

産業向けLiDAR提案
22年秋以降に順次発売

3D LiDARメーカーのAEye(米カリフォルニア州)は、自動車(ティア1) 向けLiDAR「4Sight A」に加え、産業機器など非自動車向けLiDAR 「4Sight M」を開発した。
画角60度×30度品を2022年10~12月期に、同120度品を23年内に販売開始を目指している。
現在、同60度品をテストサンプル中だという。なお、量産立ち上がり時期は24~25年以降となりそうだ。

7月開催の「交通インフラ設備機器展」に4Sight Mを展示するとともに、米国本社からシニア副社長兼インダストリアル&モビリティ部門ジェネラルマネージャーのブレント・ブランチャード氏が来日した。30年に全社売上高における自動車向け、非自動車向けの比率各50%を目指す意向を示した。

ブランチャード氏は同社の魅力を「ソフトウエア定義型のプラットフォームがインテリジェントであること」と表現する。
事実、同社のLiDARは、距離方向のレーザー出力をショットごとにコントロールし、集中すべきところ以外は処理を軽くしてCPU負荷を低減したり、複数のスキャンパターンを動的・瞬時に切り替えるなどの多彩な機能を持つ。
また、短距離を高密度均一にスキャンし、長距離は密・短距離は疎スキャンするなど、同じセンサーで用途ごとに異なる性能を持たせ、かつ4Sightインテリジェントセンシングプラットフォームで異なるスキャンパターンでの点群取得も可能にする。

特許100件超の独自技術「バイスタティック構造」も差異化のひとつ。レーザー波長1550nm(アイセーフ帯クラス1)を用い、送信と受信を分ける構造によりミラーを小型化し、受光部を大きくできる。
同一フレーム内で再度同じ場所に照射可能になり、ガラス越しでも劣化が少なく微弱光も捉えられる。
そのため、最大検知距離1㎞、識別は300m先まで可能となる。高解像度ROI(関心領域)は0.025度を誇る。
暗闇、悪天候時でも問題なく検知・認識・識別を可能にする。

北米、欧州、日本、韓国を注力エリアに位置づけ、日本では各産業分野のグローバルリーダーとのパートナーシップ推進を目指している。
特にスマートシティー/ITSシステムなど交通インフラ、鉄道(車両、駅構内踏切)、ロジスティクスなどへの4Sigh M活用を想定する。交差点制御などで前述の独自技術が活きるという。

同社は自動車向けでティア1大手の独コンチネンタルと24年量産に向けて高性能LiDARを共同開発している。
長距離向けMEMSスキャニングLiDAR「HRL131」に、AEyeの技術が活用されている。こうしたパートナーシップの成功実績を非自動車向けでも活かしていく。