日本、そして世界のインフラをAEyeのLiDARでもっとスマートに
AEyeは東京で開催された建設、鉄道、バス、スマートシティのあらゆる最新技術を紹介する「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2022 第1回交通インフラ設備機器展」に出展しました。
GMインダストリアル ブレント・ブランチャードが、日本の高度道路交通システム(ITS)市場について語りました。
<日本のITS市場やニーズについて>
日本は人口密度が高く、高齢化も進んでいるため、技術的には進んでいますが、一部の既存システムには依然として高いデジタル化のニーズがあります。
また、日本はビッグデータ解析、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、ロボット工学などのデジタル技術がけん引する、持続可能で包括的な社会経済システム「Society 5.0」ビジョンに多大な投資をしています。
このため、日本はスマートシティへの取り組みがしやすい環境にあり、より高いレベルの安全性を確保できるLiDARは、明日のスマートインフラとコネクテッドシティに不可欠です。
<北米と日本のITS市場の違いは何か>
様々な地域で安全性を優先している点では共通点が多くあります。しかし、日本は高齢化社会における生活の質の向上に重点を置いています。
これは、完全に自律化された未来のための基礎的なインフラ構築を目的としたITSへの投資につながります。既存のインフラ(道路、交差点、駐車場)にインテリジェンスを導入し、車両がそのデータを使って自律走行車をサポートして、安全性を向上させることに大きな関心があります。
一方、米国では、交通弱者(車両に衝突する可能性のある歩行者や自転車利用者)の安全、乗客の安全、交通スループットの向上に主眼を置いており、車両対インフラ(V2I)通信などの手段によって、車両が速度や経路などの関連データを近くのスマートインフラアプリケーションに送り、交通の流れを改善しようとしています。
この2つの市場に共通するのは、ITSが都市計画に必須となっており、あらゆる天候や時間帯に最高レベルの精度でデータ品質を提供できるセンサーが必要とされている点です。
<AEyeの4Sight™インテリジェントセンシングプラットフォームがITSアプリケーションに最適なソリューションである理由>
従来のLiDARではシーンのスキャン方法が固定されており、重要なデータを取得したり、状況の変化に対応したりする能力が限られていました。
AEyeの4Sightソフトウェア定義型LiDARはアダプティブ(適応型)です。
つまりインテリジェントであり、シーンの中で最も重要なものを特定して焦点を合わせることができるため、より迅速で、より信頼性の高い認識が可能になります。LiDARは、車両が安全に進行できるときに信号を送る、交差点や市街地の交通の流れを改善する、未検出による通行料の領収漏れを最小限に抑えるといったITSのユースケースにとって極めて重要です。
LiDARは、当局の迅速な対応、運用コストの削減、状況予測、安全対策の強化など、「Society 5.0」を推進する上で鍵となるでしょう。
AEyeの4Sight LiDARは特定の環境に合わせて最適化でき、より長い距離で関心領域に焦点を当て、より高い頻度でシーンをサンプリングし、より正確で信頼性の高いデータを提供することが可能です。
4Sight LiDARは、さまざまな天候のもとであっても自転車と歩行者を識別するなど、効果的に物体を検出し、区別して、現在のカメラとレーダーだけでは得られない一段上の安全性を提供できます。
4Sight LiDARはITSの複雑なニーズに対応できるよう最適化されているだけでなく、既存のアプリケーションのカメラやレーダーを補完するように設計されているため、自治体は新しい機器やインフラに投資することなくソリューションを最新化できます。
<AEyeのソリューションは、交通機関の将来計画にどのように役立つのか>
4Sight LiDARは、さまざまなアプリケーションに対応し、また最適化されています。新しい機能や拡張が可能になった場合、ハードウェアを交換することなく、ソフトウェアを通じて無線でセンサーを更新できます。これは、大規模なインフラ投資が必要なITS分野では、極めて貴重な機能です。
さらに、4Sightのセンサーには信頼性の高い設計が施されています。3G以上の振動に耐える1550nmのソリッドステートLiDAR上に構築されており、センサーが今後何年にもわたって動作することを求めるITSのアプリケーションに最適です。
4Sight LiDARは、スマートインフラにさまざまな自律的ソリューションを提供することで、安全性と生活の質の向上を可能にします。日本では、特定のニーズに合わせて技術を調整することが重要ですが、AEyeの4Sight LiDAR技術は、その最適化を提供する唯一無二の存在です。
2022年9月18~22日にロサンゼルスで行われたITS世界会議のAEyeのブースでは、アダプティブ4Sight LiDARのライブデモを行い、プラットフォームの汎用性や、あらゆる状況、要件、世界中のITSアプリケーションにおいて4Sight LiDARがコスト効率よく性能、信頼性、安全性を向上できることをご紹介しました。